「ぼくの兄ちゃん」 ママの声

よしながさんの絵本が好きな我が家の子供たちに、図書館で拝借してきました。
自分には兄がいますが、年がかなり離れているので、こんな感じの理不尽な扱いを受けることはありませんでした。だけど、男の子の年が近い兄弟ならこんな感じなのかな？5歳息子はワクワクした表情で聞いていました。

「こんなお兄ちゃん、嫌だな…」と思う典型例のようなお兄ちゃんと主人公「ぼく」の日常を描いたお話でした。ぼくに同情しながらお話を読んでいくと…そこは、やっぱり「お兄ちゃん」でした。大人になった彼らがどのような関係になっているのか気になるお話でした。

えらそうに威張っているけれど、とっても怖がりな兄ちゃん。
主人公のこうたくんは、そんな兄ちゃんの弟です。

兄ちゃんは兄であることを笠に着て、こうたくんを夜中に起こしたり天井に絵を描かせたり。
自分が怖くないようにするために、こうたくんを使い放題です。
でもピンチの時には、しっかりと守ってくれるんですね。

やっぱり兄ちゃん！！
ですね。

どうしておにいちゃん、おねえちゃんっていばるんだろう。
先に生まれただけなのに。同じ家族なのに。
そんな疑問を持ちながらも、生きていくためには上級者の言うことを聞かなきゃならないんです。

そんなお話ですが、妹、弟の立場の人はすごく共感できるのではないでしようか。

しかし、いざとなったら助けてくれるお兄ちゃん！かっこいい！そうやってきょうだいは育っていくのですね。

最後に弟から投げ掛けられた質問の答えは「ずっとです！！」です。

兄貴風吹かせすぎだから！お兄ちゃん！私も妹なので弟さんの気持ちがよくわかります。何か理不尽ですよね。笑 極彩色のおばけの楽園、何て楽しそう。お化け屋敷もこんな感じだったら怖くないのにな〜。そんでこれ、ひょっとして実話ですか？笑

うちも2歳差の兄弟です。
兄の身勝手さも
弟のめそめそした感じも
兄の頼もしさも
我が家とそっくりでうれしくなってしまいました。

おばけが連れて行く様子もへんてこなおばけだし
迫力もあるし楽しすぎました。
すてきな不思議な世界が広がっていて
兄弟愛とかに落ち着くのはもったいない絵本でした。

楽しすぎます

読む前に男の子に兄弟がいるか聞き..
弟の子が主人公です。と告知。
お兄ちゃんがかっこいいとこれまた告知。
そして表紙をみせながらタイトルコール！
まだ読んでいないのに、これだけで盛り上がります。

内容はよしながさんワールド満載。
絵も引き込まれるような迫力、落ちも最高！
最後には弟がかわいくて.....

楽しい読み聞かせになりました。

２〜３年生のお話会におすすめです。

この話はお兄ちゃんの不条理な感じを必死で耐えている弟と、威張っているけど意外に怖がりなお兄ちゃんのお話でした。二人のやり取りがなんか漫才みたいでとっても面白かったです。夜中におばけに連れ去られてしまうのですが、そのおばけが意外にかわいくて子供は気に入っていました。