「ぎぶそん」とはギターメーカーのギブソンのこと。
表紙の右の少年が「ガク」で楽器はギター。
左がドラムの「リリイ」。
そして酔っ払って気が大きくなっている父親に、ギブソンのフライングVを買わせてしまったのが「かける」。
ベースが「マロ」。
彼ら同級生4人のバンドの物語を1小節おきに、ガクとリリイがそれぞれの立場で語ります。
ガクとリリイの淡い恋の話もからんできます。
タイトルに惹かれ読みはじめましたが、タイムマシンで○十年前の学生時代に戻ったかのような気持ちになりました。
とくに文化祭直前、それまでどこかまとまらなかった演奏が、ちょっとしたことをきっかけに完成していく過程は読み応えがありました。
できれば彼らのその後を続編で読みたいです。
私がはまっているのを見て、6年生の娘も一気に読み、高校生の兄にすすめていました。
バンドをやっている、または目指している中高生、また昔バンドをやっていた大人にもおすすめです。