不思議な題名だったので読んでみました。一言でいうと、技術や産業が進歩して環境破壊が起きたことがテーマになっています。太陽が昇らなくなるのです。そして、一人の年寄りの言葉を半信半疑だけれど信じて策に出るのですが、やはり、太陽は昇ってこず.... 一人去り二人去りと。最後に残ったのは、たった一人のこどもでした。
普通なら、ここで太陽が昇ってきて、めでたしめでたしで終わるはずなのですが、確かに太陽は昇ってきます。でも、それは、田舎限定の話で、都会ではまだまだと言う状態です。そして、最後の一行の、
「また お日さまが いなくなってしまった」と こどもたちは しょんぼりして
いいました。「でも、このままじゃ いけない! お日さまの いのちを
すくわなければ ぼくらは いきていけないんだ!」
で、ブツっとまるで電話が突然切れたかのように、話が終わります。結構、衝撃的な終わり方でした。だって、ちっともハッピーエンドじゃないんですもの。でも、「希望は、こどもたちだ」ということなんでしょうね。そして、こどもたちに託されることの大きさに、なんか申し訳ない気持ちになりました。
もう30年以上前に出版された本みたいですが、今もこの環境問題は地球的な規模で起きていますよね。当時の時点での、環境破壊への警鐘本だったのかもしれません。。