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5件見つかりました
淡々とした語り口がぐっと胸に迫ります。読み終わった瞬間そばで遊んでいた7か月の息子と目が合い、絵本の青年が我が子に重なって思わず号泣してしまいました。どんな兵士にも母がいる。こんな赤ちゃんだったころがあり、生きてきた人生がある。平和を心から願わずにはいられなくなる本です。
投稿日:2011/12/03
物語は、とある池のほとりで一人の兵士が死んでいる場面から始まります。 それから時間軸を遡り、1時間前には・・・、○時間前には・・・、○日前には・・・、○年前には・・・という風にその兵士がその時点で何をしていたのかが語られていきます。 読んでいくうちに、その兵士は本当に特別ではなく、普通に暮らしていた一人の若者なんだということが判っていきます。その普通さに、誰でもその兵士になり得るのだと段々感情移入していきます。 その兵士が誕生したページでは、本当に祝福されて産まれてきたんだという事が伝わります。 戦争さえなければ、死ななかったかもしれないのに・・・。 一人の人間の尊さ、戦争の虚しさ・・・淡々とした絵本でしたが、それ以上に心に訴えかけてくる絵本でした。
投稿日:2011/06/30
湖のそばで一人の兵士が倒れています。 きっと 戦争で亡くなったということが わかります。 そこから その兵士がたどった(生きてきた)時間を 読んでいくことによって 一緒にさかのぼっていくことになります。 読み進めていくことによりわかるのは 戦争を実際にしている人たちは なにも特別な環境で生活をしていた人ということではないということ。 テレビの中で 映像の中で どこか遠い人関係のない人 のように感じてしまう 戦争 を 「〜だから 戦争は・・・・なんですよ。」 という説明なしに 読み進めていく人の心へすとんと入りこむのです。 絵も とても静かでシンプルです。 文章も ただただ静かに時間の流れの中にあります。 我が家は年齢の離れた3姉妹なのですが、受け止め方の細かい部分はきっと違っているとは思うのですが 中学生は中学生なりに 小学生は小学生なりに 幼稚園生は幼稚園生なりに 神妙な顔をして 静かに静かに聴いてくれていたのが 嬉しかった母でした。
投稿日:2008/12/29
戦争がいけないとか、そういったことは一言も書かれていません。 森の中の湖のほとりで1人の兵士が死んでいます。 『1時間前は生きて闘っていた』というように、そこから時間が遡ります・・・ 戦争が起これば、たくさんの死者が出ます。 死者の数〜人 そう一くくりにされてしまいます でも、1人1人に今まで過ごしてきた人生がある、これから過ごす未来がある 戦争がなかったら・・・ そう思うとやりきれない思いでいっぱいになります 過去も未来も奪う権利は誰にもない そう感じた1冊です
投稿日:2015/02/23
これを読んだ後、なんだか胸が熱くなりました。 物語の進み方が、大人から子供へさかのぼっていく あたりがさすがだなと思いました。 高学年から大人向けな感じがしますが、命の尊さを 感じ取れる一冊です。
投稿日:2006/03/17
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