我家のみんなが大好きな林明子さんの作品なので読んでみました。
「クリスマスの三つのおくりもの」という3冊シリーズの1冊なのですが、クリスマスシーズンに相応しいもの。
サイズがミニ絵本というのも洒落ています。
お話は、おかあさんが作ったクリスマスケーキにいちごが三つだけのっているシーンから始まります。
いちごが売っていなかったのが理由なのですが、三人の子供の分はあるからと言うおかあさんに対し、おとうさんの物欲しそうなところが上手い演出です。
そう、男は得てして、自分のことばかり考えてしまうという痛いとこをついています。
そのときのおとうさんの顔色を見たかすみちゃんが、いちごを探してくると出かけるのですが、その行動を親として喜んでいいのか、見透かされたことを恥じるべきなのか微妙なところです。
後半は、ウサギが登場して、まるでピーター・ラビットの世界が繰り広げらッれます。
林明子さんの作品にしては珍しい展開なのですが、最後のページの暖かい家族の姿は、いつも通りのもの。
是非、クリスマスプレゼントにオススメします。
残りの2冊も直ぐ読みたくなりました。