オルガ・ルカイユはフランスの絵本作家。
両親はロシア人。
うさぎのマルクは、朝から具合が悪くおかあさんうさぎが心配し、お医者さんに連れて行きます。
でも、登場してくるお医者さんがどれも変な治療法しか言ってくれず、おかあさんうさぎは途方に暮れてしまいます。
そんなときに、ふくろうが紹介してくれたのが、なんとおおかみのお医者さん。
直ぐに、おおかみのお医者さんが現れたので、おかあさんうさぎは怖くて逃げようとしたのですが、マルクはついていってしまいます。
普通の話なら、おおかみは悪者と相場は決まっているのですが、この絵本ではさにあらず。
なんと、おおかみこそが名医だったのです。
何と言っても、重厚で臨場感に富んだ絵が特徴的。
丁寧に描かれた絵は、絵本ではなかなかお目にかかれないくらいの出来栄えで、1枚1枚が見る価値のあるものばかりです。
その躍動感や、奥行きの深さの描かれ方は、必見の価値があると言えると思います。
ストーリー自体はシンプルですが、意外性があるので、その分楽しめると思います。