おばあちゃんが、孫に鬼子母神のみやげのススキでつくったみみずくの説明をしています。
ふくろうには、おばあさんがまだ子どもだったころの思い出があります。
幼いころに遊んでもらった双子の兄弟。
どちらのおよめさんになるんだいとからかわれたけれど、兄弟は戦争で死んでしまった。
おもちゃ屋だった母親は、せっせとススキみみずくを作りながら子どもたちをしのんでいたのだけれど神隠しのようにいなくなってしまった。
戦争の悲しみと、おばあちゃんの恋心。
孫にだから話せるのでしょう。
本当に小さな孫に話しながら、昔をしのんでいるようなお話です。
当時の風刺漫画のような絵が時代感を膨らませています。
しみじみとしてくる絵本です。