フンガくんシリーズが我家で人気の国松 エリカさんの作品です。
経歴で、1992年までメーカーでデザイナーとして勤務とあるので、1993年発行のこの作品がデビュー作かも知れません。
お話は、南の島のラージャの作るカレーの匂いが、人々を元気づけたり、お昼を知らせたり、もちろん人を店にひき寄せたりするところから始まります。
匂いの流れが、あちこちに繋がっていくのが愉快で、子供も大喜びでした。
しまいには、空までも匂いは上って行って、サプライズを起こします。
南の島のジャングルかと思えば、お茶畑があったりするので、セイロン島のような島のイメージなのでしょうか?
絵自体が、異国情緒たっぷりで、人間ばかりでなく動物達も汗をかいて暑がっている様は、とても親近感を覚えました。
読後感が、とてもさわやかな絵本で、思わずカレーが食べたくなってしまいます。
小学校1年の次男は、読み終えた途端に、カレーが食べたいとママに言っていました。
絵が優しいので、3歳くらいから気軽に読める絵本だと思います。