息子が前に読んだのを憶えていて、何度も買ってとせがむ絵本のひとつです。(ただ入荷は難しそうです‥)
お話しは、豆を食べ過ぎて腹が痛くなったおじいさんが(医者の居ない村なので)お寺の和尚さんに相談することから始まります。この和尚さんがゆるい口調ですっとぼけた助言をするから笑えます。はじめは、豆を食ったんだからと「はとを のんだら いいがの」という調子。まさかと思いきや、おじいさんも真に受けてお寺にいる生きたハトをガブリ、丸呑みするからビックリです。それで腹痛は一先ず治まって良かったんですが、今度は腹の中から「デデッポッポ」と鳴き声がして切なくてなんねぇと、また和尚さんに相談に来ます。そこでまた違うものを丸呑みしてという繰り返しで、次々にとんでもないものを飲み込んでいくんで、この調子でおじいさんはどうなるものかと興味と心配半分で読んでいくと、最後は何とかつっかえが取れて一件落着と思うと同時、これではダメでしょと腑に落ちない感情が沸き起こります。不思議な何度も読める楽しいお話しです。
あとがきなど無いので詳しいことはわかりませんが、日本民話の会協力むかしむかしばなし17とありますので、昔から伝わるお話しなのかもしれませんね。息子は4歳の頃に読みましたが、絵も見やすくわかりやすいお話しですから、もっと小さい子でも大丈夫だと思います。ぜひ「読んでみたら いいがの。」