家の近くに古川という川が流れています。中心街から離れていますが、高速道路のインターチェンジが近く、マンションも林立しているところです。
いるんですね、こんな所にも。初めて見た時の印象は、「鮮やかな瑠璃色をした、小さな菱形の飛行物体」でした。
カワセミといえば、あの瑠璃色の美しさばかりが先行して、その生態については殆ど知りませんでした。
しかしカワセミの夫婦というのは、ものすごく仲が良いんですね。驚きました。おしどり夫婦という言葉がありますが、カワセミ夫婦ってのもありかな?って感じです。
話はカワセミ夫婦の生活を中心に、自然の摂理などについて述べられたものですが、その地域に暮らす生き物の生態なども詳細に描かれており、「川辺に暮らす生き物たちの生態図鑑」と副題を付けたいくらい内容の濃いものです。話も長く、内容からしても小学校高学年から大人向けの作品といえるでしょう。
チェコスロバキアの作家とロシアのイラストレーターによる作品で、1965年刊行作品の復刻書です。