話題
ぷっくり ぽっこり

ぷっくり ぽっこり(偕成社)

穴に指をいれて、ぷっくり〜ぽっこり! 新感覚のあかちゃん絵本!

  • かわいい
  • ためしよみ

ならの木のみた夢」 パパの声

ならの木のみた夢 文:やえがし なおこ
絵:平澤 朋子
出版社:アリス館 アリス館の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2013年07月07日
ISBN:9784752006312
評価スコア 4
評価ランキング 28,927
みんなの声 総数 3
「ならの木のみた夢」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • この絵本のタイトルにある「ならの木」は漢字で書くと、「楢の木」だろう。
     絵を描いたのは平澤朋子さんで、彼女が描く「ならの木」も大きな葉が描かれているが、楢の木は落葉性の広葉樹の総称である。
     日本でもこの木は見ることができるが、この絵本の舞台はどうも日本ではない。
     町の名前が書かれているわけでもないし、絵本に登場する男の子に名前がついているのでもない。
     ただ、少年が行こうとしていた「おまつり」にはメリーゴーランドもくるそうで、そういう「おまつり」は日本ではなかなかないのではないだろうか。

     どちらかといえば、国籍不明の物語ではあるが、書いたのはやえがしなおこさんという日本の童話作家である。
     日本の風景を消し去ることで、ならの木と少年の生涯をかけての約束物語が世界中の人々にも読んでもらえる広がりができたともいえる。

     野原の若いならの木に、これから「おまつり」に行くという少年が、「おみやげに枝にぶらさげる鈴を買ってくる」と約束して行ってします。
     ところが、少年は戻ってこなかった。
     ならの木は何年も少年を待ち続ける。
     ある日、若者になった少年がならの木の前に立つのだが、彼はならの木にした約束を思い出すことはなく、立ち去っていく。
     もっともっと年が過ぎ、少年も年老いた男になっている。
     そして、ある日、彼はならの木とした約束をふいに思い出すのだった。

     短い物語ながら、少年のたどった厳しい人生と約束を待ち続けたならの木の人生がフランス映画のようなしっとりした味わいをもった作品に仕上がっている。

    投稿日:2020/08/09

    参考になりました
    感謝
    0
  • 動くことのできないならの木は、ただ待つことと見まもる事しかできません。
    そして長い年月をゆったりとおくっていくのです。
    少年は、父親に連れられ、大好きなならの木と別れ、住み慣れた土地を後にします。
    ならの木がゆったりと送る年月とは対照に、少年は様々な経験をし、成長し、老いて行きます。
    何度かならの木を訪れる少年。
    懐かしいだけだったけれど、年老いて少年はやっとならの木と交わした約束を思い出すのです。
    夢のような物語です。
    「祭り」というキーワードが、祭りの楽しさと、祭りの後の寂しさを暗示的に表現していました。

    投稿日:2013/09/28

    参考になりました
    感謝
    0

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / いないいないばあ / もこ もこもこ

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



絵本ナビ編集長『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』2月24日発売!

みんなの声(3人)

絵本の評価(4)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット