「シンデレラが語るシンデレラ」 じいじ・ばあばの声

全頁試し読みで読みました。「桃太郎」に続く「シンデレラが語るシンデレラ」の一人称童話です。客観から主観へ、シンデレラがどう思っているのか知ることが出来てこれはこれで面白いと思いました。やっぱり、ガラスの靴のことが一番知りたかったのでよかったです。

　一人称に変えただけで、色々な事を想像しながら、お話が読めるという事に驚きました。「なぜ、お父さんは再婚したのか」「継母は、二人の娘を連れてお父さんと、なぜ再婚したのか？」「シンデレラは本当に継母たちと、仲良くしたかったのか？」色々な疑問を考えながら読みました。今までは、あまり考えなかったことです。最後の「あなただったら。」の問いかけが面白かったです。子供たちの答えを聞いてみたいです。物語は、読んだ人の数だけ存在すると思います。一人ずつの受け止め方が違うのですから。それを思い出させてくれました。

性格はしぐさや顔にあらわれやすいものだと思います。
数時間、一緒に踊っただけで、高貴な王子様は、
シンデレラに恋してしまったのですから、シンデレラは
やっぱり素直で心優しい性格だったのでしょうね。
私だったら、シンデレラのぐち日記みたいになるかな。
もう、こんな生活はうんざりだわ。とか
お父さん、どうしてこんな女性と再婚したのかしら？とか。
子供の時に、シンデレラのおはなしを初めて読んだ時の疑問ですが、
ガラスの靴は、どうしてガラスの靴のままだったの？
答えはどこかにあるのでしょうが。
ほかにもちょっとした？が、いくつかあります。
ともかく、くじけないでまじめに生きていれば幸せになれるということでしょうね。