赤羽末吉さんの描く「シカの童女」に惹かれて、図書館から
借りてきました。仙人は、近くで1頭のシカが心配そうにたって
見守る女の赤ん坊を拾ってきて、大事に育てた。
女の子は、綺麗な目をした可愛い女の子になったけれど、一言
も口を聞かなかった。女の子が、裸足で歩く足から血が流れ、
女の子の足跡から水が沸いてぽっかりと蓮の花が咲いた。
一足毎に、踏み後から蓮の花が咲いた。
仙人が、岩の上に女の子がたって懐かしそうに見ているので、
「おまえは・・・・・・」そういいかけると、女の子の姿は、シカになっ
て、岩を跳ねたかと思うと林の中へ消えてしまった。
とても不思議な光景を想像して読み終えてもいつまでも呆然と
した私でした。