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ふしぎな はこ

ふしぎな はこ(評論社)

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いじわるアイザック」 じいじ・ばあばの声

いじわるアイザック 作:そのだ えり
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
税込価格:\1,430
発行日:2013年04月25日
ISBN:9784799313169
評価スコア 4.29
評価ランキング 20,653
みんなの声 総数 16
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  • お友達が出来てよかったです!

    全頁試し読みで読みました。意地悪なアイザックに、お友達が出来て本当によかったと思いました。ワニのオーリーの気立てのよさに、びっくりしてしまいます。オーリー追い出し作戦で、何度も失敗して、大らかなお人よしのオーリーの存在で、相手を思いやる気持ちや、大切なカメラを壊してしまったことを反省するアイザックになれて本当によかったと思いました。お友達と遊べることの大切さを今さらながら思いました。アイザックとオーリーと仲良く遊ぶ姿、今後の二人のかかわり方などの続編が読みたいと思いました。

    投稿日:2016/03/27

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    1
  • この表紙の何と強烈なこと! 色使いといい、この目つきの悪さといい、
    「アイザックっていったい何者?」と、思わず手に取ってしまいました。
    皆さんはこのアイザックの正体、いったい何だと思われますか?鬼の角のようにとんがった耳、つり上った目、真っ黒な顔…!特別支援学級の子どもたちは、「きつね」、「おおかみ」、「かいじゅう」…などと答えていましたが、実は、アイザックの正体は<黒い犬>!でも、こんなに目つきの悪い犬なんて見たこともありません。1ページ目はこんな文章から始まります。「このこは くろいぬ アイザック。いじわるばかり するものだから ともだちが ひとりも いないのです」
    そんなアイザックのお隣に、わにのオーリーが引っ越してきました。アイザックは、いつものいじわるでオーリーを追い出そうとします。ところが、ドアに釘を打って外に締め出そうとすると、しっぽで難なくドアを壊して入ってきてしまうし、ドラムをたたいて騒ぎたてると、
    「すてきなしゅみだね、アイザック。ぼくもおんがくがだいすきだよ!」
    と、マラカスを振りながら踊り始めるしまつ。 ならば…と部屋を泥だらけにすると、
    「わあい!おうちのなかで どろんこあそびが できちゃうね!」と、大喜びのオーリー。
    アイザックだって どろんこあそびが だいすきです。「ぼくも いっしょに あそぶ――!」
    と、ついにアイザックはオーリーと一緒に泥んこ遊びを始めてしまいます。ところが、夢中で遊んでいる最中、「事件」が起こってしまいました。アイザックがうっかり、オーリーの大事なカメラを壊してしまったのです。この作者のすごいところは、色と空間の使い方が、物語と連動して絶妙なのです。カメラを壊されたオーリーの姿を、見開き2ページの白地の中に、小さく淡い黒でポツンと描き、「オーリーはなにも いいませんでした」とだけ書いています。真っ白な空間が、オーリーの心の空白、悲しみ、辛さ、落胆…そんなものすべてを表しているのです。次の見開き2ページは、雲間から見える儚げな三日月と、しょんぼりとお風呂に浸かっているアイザックの絵です。アイザックの申し訳なさや自責の念、どうしたら償えるのか…と思い迷う切ない思いが描かれています。文章はなにもありません。絵が文章以上に雄弁に、アイザックの思いを表しています。さて、アイザックが考えたお詫びの方法というのが、これまたとっても素
    敵!是非手に取って、自分の目で物語のハッピーな終わりを確めてみて下さい。にんまり、ほっこりすること、間違いなし! 私の、今一番のお気に入り絵本です。

    投稿日:2013/06/01

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