本物のゴキブリはとっても苦手で
動いているのを見るのも嫌なのですが
この絵本に出てくるゴキブリ(ゴキゾウ)は
絵が可愛かったので、平気でした。
前半、ゴキゾウのセリフに
「すきでゴキブリなんかに
うまれてきたわけじゃない・・」
というのがありました。
確かに。
ゴキブリというだけで
気持ち悪がったり、嫌ったり。
その存在さえ許せないと思ってしまう。
でも、別にゴキブリが悪いわけじゃないんですけどね。
文章中に何度もゴキブリと書いている
この感想さえもちょっと嫌になりそうなくらい嫌いなんですが…
後半のゴキゾウの活躍と
儚いまでに散ったその命・・・
そして、その命を奪ったのは
他の誰でもない、人間だったという・・・。
わけのわからない罪悪感を抱いてしまいました。
これからゴキブリを見たら
そっと逃がしてあげようかと思ったり・・・
出来ないかもしれませんが・・。
とってもイイお話だったのですが
複雑な気持ちになってしまいました。
子どもにもわかるようにと、
「せっしゃ」「せい」「な」など
普段あまり使わない言葉の注釈まで書いてあったので
とっても親切な絵本だなぁっと思いました。
結構大きい子も楽しめる絵本だと思うのですが
僕自身は少し複雑な気持ちになっちゃいましたので
☆4つということで・・・。