自伝であるということもあって
優しい絵と詩的な文章、
そういうものがより「悲しみ」を
読み手に伝えてくれているのだろうと思いました。
とっても切なくなってしまう絵本でしたが
子どもだった自分が大人になって、
客観的に親子の姿を見た時
自分のお母さんの「気持ち」が理解できる、
しめくくりの言葉
「かあさんの こころは のはら。
はるの のはら。」
ここで、またジーンときてしまいました。
大切な存在を亡くしてしまったということ以外にも
これに似た経験って多かれ少なかれ
誰しもあるのかもしれません。
ふと自分に置き換えて読んでみる…。
子どもに読み聞かせするには
難しいと思いますが、大人が手にして読んでみる、
そんな感慨深い絵本だと思います。