過去に失敗した小川の飛び越えに再チャレンジするはなめんちゃん。小川の周辺に住む生き物達がそれぞれの形ではなめんちゃんに応援をします。絵を見ている限りでは何ていうことのない川幅に見えますが、はなめんちゃんには大きなチャレンジだったのでしょう。飛び越えに成功して草の中で横たわっている顔が満足と達成感にあふれているようです。
女の子が主人公の作品に、はじめて出会いました。都市に住む子ども達には、もはやこのような経験が簡単にできなくなっています。なんとかしなくては、という大人は問題意識を持たなくてはいけないのでは!と感じてしまいました。
昨年末に絵本サークルの学生達とスズキコージ氏を囲んでおはなしする機会があり、むかし喰わず嫌いだった私でしたが、今では積極的に氏の作品を集めるようになりました。独特の画風ですが、決して手抜きをしない異世界的な表現はとても魅力だと思います。