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ぴっぽのたび」 その他の方の声

ぴっぽのたび 作:刀根 里衣
出版社:NHK出版
税込価格:\1,760
発行日:2014年11月10日
ISBN:9784140361177
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,173
みんなの声 総数 67
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11件見つかりました

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  • 絵の力 受賞レビュー

    • みぃあさん
    • 20代
    • その他の方
    • 神奈川県

    真っ赤な表紙を見た時に、夢に出てきそう・・・と思わず手に取りました。
    実際に、夢の中を旅するお話だったので幻想的な絵に納得。

    12ヶ月を色だけで表している、と言っても過言ではない、鮮やかなページが続き、ページをめくる度に息を呑みました。こんなに色鮮やかな夢を見られたら素敵だな、誰の夢の中なのかな、とぼんやり考えつつ読んでいるものの、絵に圧倒されているうちに読み終えてしまいました。

    本を読み終えてから、「あの時、ぴっぽは何故・・・」、「ぴっぽと羊はどこに向かったのだろう」というような疑問が色々と湧いてきました。本の中で明確に述べられている内容が少ないのですが、印象に残った絵を思い浮かべながらあれこれと想像をめぐらせてくれる余韻もまた楽しめました。

    やや大人向けの絵本かなという印象でしたが、これをこどもと読むなら、読みながらどんな話をするのだろう、この絵本の持つ力や魅力を私はきちんと伝えられるのだろうか、と悩んでしまうほど静かな力を持つ作品だったと思います。

    投稿日:2015/04/06

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    3
  • 遠い夢

    5月、6月、7月…四季折々の色が幻想的で、思わず見惚れてしまいます。

    それぞれが美しい世界だけど、どこか満たされない、そんな寂しさも感じられる。
    眺めながらどうしてこんな気持ちになるのだろう…と、少し泣きそうになりました。

    「めぐる季節の中で、必ず変わらないものもある」
    ぴっぽはようやく出会ったのですね。ずっと一番近くにいた大切なものに…。

    私は8月の海が好きです。
    鏡のように自分の中に映る星たちに、触れてみたい…一緒に踊ってみたい…

    みんな自分の居場所があってそこで生きて、それでも誰かに会いたいとかどこかへ行ってみたいとか、何度も遠い夢を見ているのですね。

    投稿日:2015/04/11

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    2
  • 大事な宝物です

    子供もいないのに、猫が好きで「猫の絵本って結構おおいなぁ〜」というのが、絵本に興味を持ったきっかけなのですが、猫も出てこないのに、あまりの絵の美しさに手元に置きたくなったのが、この絵本です。

    疲れた日の夜や、ふとしたときに、時折、ページを開いてはうっとりしています。

    刀根さんは雑誌などで紹介されていて、以前から注目していたのですが、日本語版がなかなかなく、最初に購入したのは「very big carrot」でしたが、刀根さんの美しい絵を堪能するには、少し小さいように思いそこが不満でした。

    でも、待ちに待った最初の日本語版の絵本「ぴっぽのたび」は、大きめのサイズで、その点でも満足でした。

    ぜひぜひ、多くの方に紙の絵本で、この作品を堪能していただきたいです。

    投稿日:2015/03/31

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    2
  • 素晴らしいの一言です

    物語も文は短めなのにとても心に響き、心温まります。
    友達の大切さ、温かさを改めて教えてくれる本。
    子供たちにもしっかりと読んであげたい絵本です。
    絵を見るだけでも、まるで美術館に居るような、そんな気持ちになります。
    絵の美しさ、物語の素晴らしさに、この絵本を読んだ後はとても心が温かくなります。
    素晴らしく美しい、素晴らしく素敵な絵本です。

    投稿日:2015/03/27

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    2
  • 洗練された絵本

    まるで外国の画集のような、素敵なイラストが満載の絵本です。

    夢の中の物語ですが、読んでいると本当に良い夢を見ているような気持ちになります。

    寂しげな場面があるのですが、
    それが嫌な感じではなく、儚げで、繊細で洗練されています。

    ポエムのような文章にも嫌味がなく、
    不思議とやわらかな気持ちになりました。

    どちらかと言うと大人向けの絵本かもしれません。

    投稿日:2015/02/16

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    2
  • 絵の力がある作品

    絵本=子ども のイメージは強いですが
    アニメ・イラスト 等
    日本のクール文化?の影響か
    若い方の作品もどんどん出てます
    子ども向け というより 
    大人の癒し 的な感じがあります

    これは、辛口絵本評論家である息子も

    「おっ!カエルかわいい!絵は、いいね」とのこと

    とにかく
    絵がとても素敵です
    5月から始まり、1ヵ月毎の季節感の描写と色彩がとてもいいんです

    読み聞かせをしている方々にも
    紹介しましたところ
    殆ど皆様

    「きれいだねぇ」
    「なんか、いいね」
    「ひと月毎の色がいいわ」

    とのこと
    でも、私は、途中でぴっぽが
    ひつじさんの存在を忘れちゃう?
    ところが、よくわからないのです

    再会の時の
    寄り添う姿に
    みなさん、ホッとするようです

    ファンタジーの世界というか
    不思議な世界を
    垣間見れたーような
    「絵」の力は大きい作品だと思います

    投稿日:2015/03/31

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    1
  • やさしい絵本

    どの絵もやわらかく、やさしい感じで、まさに夢の中の旅というような美しい色使いです。ページをめくるたび、変わっていく季節に目をうばわれ、ぴっぽが夢の世界を楽しむように、次に出会う場面を楽しんで読みました。
    大きめの絵本で、絵のきれいさが堪能できます。それになにより、小さく描かれたぴっぽの愛らしいこと!

    投稿日:2015/03/16

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    1
  • ひとりぽっちの カエルのぴっぽと ひつじのこどもとの出会い
    ゆめのたびへ 出発! 空を飛んでる
    5月のゆめは かわいいポピーの花畑 そよかぜにのって
    6月は赤い金魚 透き通った きれいな池 さわやか

    8月の海の深い色  クラゲがぷかぷか きれいな星空のように 
    季節ごとのそれぞれの美しさ小麦畑もきれいで青空に映える

    ぴっぽは12月  ひつじを置いて 歩いて行ってしまい・・・ 「もうひとりでもさびしくないや」

    でもね・・・ひつじのことを思いだし探しました
    やっとひつじをみつけて
    幸せを感じたのです! うれしいね〜 友達ができるということは ワクワク 大切な友達に会える嬉しさが いっぱい

    ハッピーエンドの すてきな きれいなお話でした
    絵が素敵で 引き込まれました

    投稿日:2024/04/24

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  • 幻想的・優美

    主人公のひとりぼっちのカエルが、絵本『みるなのくら』のように、12の月の風景を旅します。

    大人向きかもしれません。
    癒されたいときに、ゆっくりと絵を眺めたい絵本です。

    色、筆使い、構図、全体が、アートを楽しむ感覚を得られます。

    投稿日:2017/10/20

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  • 泣けます

    ひつじは、友だちなのでしょうか?大切な人・・・家族、友人や兄弟、恋人・・・。ひとは長い人生のなかで、出会いと別れを繰り返します。別れ、去っていった人たち。手を離してしまったあの人・・・いつの日か、再会を果たすときがくるのでしょうか。人生の終わりに。あるいは、天国で・・・

    これは、単に12か月の夢を描いた絵本ではありません。これは人生の旅。春の日もあれば雪や雨の日もあります。そのときどきで、人は夢を描き、願い、一人で、または誰かと、生きてゆきます。人間だけでなく生き物や石や空も夢をみるのでしょう。世界は、そんな夢の絵の具でできているのかもしれません。明るい夢、悲しい夢、厳しい夢・・・世界は、多様で無限で、夢のように掴みどころがない。だからこそ、ひとは誰かを願い、誰かと歩き、誰かと夢を語るのでしょう。

    別れた人、去っていった友、そして、いまは亡き母・・・いつか再会できるのかな?いつか、自分もひつじに再会できるのかな・・・
    読み終えてふと、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を思い出しました。「どこまでも一緒にいこうね」・・・

    しみじみと涙があふれてきました。

    絵の美しさはいわずもがな。しっとりと丁寧に入ってくる文章がまた秀逸で絵の雰囲気にぴったりです。まるで絵が語りかけてくる言葉のよう。
    子供の読者はどんなふうに読むのかな?
    でもこれは、むしろ大人に勧めたいぐらいの絵本です。

    投稿日:2016/11/13

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