2016年刊行。やさいの花の写真と、簡単な植物の説明が書いてある本。
どの花も美しい。花だけではなく、花を支えているところや、茎、葉っぱ、実やそのほか全部が、どこをとっても美しい。
「虫が止まって欲しいところ」など、植物さんたちは、自分たちの子孫を残したり、生きていくための戦略を練って、自分の体を設計している。
身近なやさいでも、知らないことが多い。
畑で、育ち過ぎたやさいの花が咲いていて、普段食べる野菜とは全く違う雰囲気になっていたのを見たことがある。
本当は、全部の成長段階を満了したい植物さん。
人間の好みやいろんな都合で、まだ熟していない実を取ったり、若い葉っぱを食べてみたり、いろいろ勝手なことをしているのだな、と思った。
それをずっと許している植物さん、えらい。
私は謙虚な気持ちで、ありがたく、おいしく、楽しくやさいを頂こうと思った。