1954年 太平洋戦争が終わって9年後に出版された、物語なのですね。
ワンダ・ベテロンスキーは13番教室の一番は死の列の後ろから2番目の席に座っています。
はじめにこんな話から始まり ワンダがみんなから差別されているのを感じました、なぜ?
話を読んでいると どんどんと のめり込みました。
「百まいのドレス」
この意味が分かるのは先のことですが、ペギーとマデラインは、ワンダがいつも青いワンピースをきて、しかもしわだらけで いつの間にか ワンダをドレスごっことして いじめていくのです
女の子のいじめ これは昔も今もあまり変わらないと思いました
誰かしら いじめて おもしろがる
この人間の心理は なぜ生まれるのでしょう?
マデラインは、いじめている自分がいやになり 悩みます。
でも ペギーに、虐めはやめようと、手紙を書きかけて できない!
この 苦闘の気持ち、そして 悩み苦しむ、
貧乏で 移民で いつも同じワンのピースのワンダをいじめている
百まいのドレスを 持っていると言い張るワンダの気持ち
心の強い子だな〜
この子の夢は、 百まいのドレスを絵に書くことで 表現しているのですが
虐めを受けたとき このような 強い気持ちでいられるワンダは すごいな〜
そして いじめていることに悩む この対比!
今の子供たちのいじめは 形は違いますが いじめていることに対してこんなに深く悩んでいるのでしょうか?
もし マデラインのように悩んでいるならば、 人間としての優しさを持っているのが 痛いほど分かります
ああ〜 このお話のように 人間の優しさを思い出してほしい
虐めで 自殺する 子供の事を思うと・・・・・
このお話は、 高学年の 思春期を迎える子に読んで欲しい本だと思います! もちろん大人にもお奨めです!