ビクターのロゴでおなじみ蓄音機に耳を傾ける犬のお話。
よく目にするデザインだったので、何かしらの意味があるとは思っていましたが、まさかこんなストーリーがあったとは。
私の趣味が音楽なので時々レコードを探しに行きます。
レコードは中古が多いのですが、このレコードは誰かが何度も聞いて、さらに誰かの手に渡って、そうして私の手に渡って、そうやって巡り巡るものなのかなと思うと1枚のレコードにも歴史の深さを感じます。
このレコードを聴いてきた人たちもこの絵本にもあるように家族でゆったりと聴いてたのかな、なんて思ったり。
モノが人と人の繋がりとなるのは人だけじゃなくて犬もそうなんだな、ニッパーも家族として接してもらえたんだなって思うとグッときました。
いまは電子書籍やサブスク音楽配信と便利な時代ですが、モノとしての美しさはいつの時代になってもなくなってほしくはないです。
絵本もレコードと同じように何世代もにわたって楽しめるものだなって思いました。
そしてこの絵本もそういう風になってほしいな、って思います。