この本は、とてもおもしろい本だと思いました。
だって、あひるは、「あたしって なんて およぐのが じょうずなのかしら」って、自分で自分をほめていたからです。
あひるとがちょうは、「うごいたらまけ」きょうそうをしました。
その時、私は、すごいな、と思いました。
私だったら、自分のまわりに、はちがぶんぶん飛んでいたら、
わあ〜ってにげちゃうけど、がちょうとあひるは、どうぞうみたいに、
羽1本もぞもぞさせなかったからです。
あと、自分の背中でうさぎがすべり台がわりにしてあそんでいたら、私だったら「やめて」って言って、うさぎをはらいのけちゃうけど、
がちょうとあひるは、ぴくりともうごかなくて、ぶつぞうみたいだったのがおもしろかったです。
きつねは、あひるとがちょうがぴくりともうごかなかったから、
しんじゃったと思って、ふくろに入れて、おりょうりにしようって言ったとき、私はどきどき、そわそわしてしまいました。
でも、あひるとがちょうは、うごかなくて、私は、心の中で、
「早くにげて! 早くにげて!」とさけんでしまいました。
それで、とうとう、あひるは、がちょうのために、きつねのはなさきにかみつきました。
私は、ほっとむねをなでおろしました。
けっきょく、「うごいたらまけ」きょうそうの本当のチャンピオンは、きまらなかったので、私は、ガーンとなったけど、2人が友だちになったので、よかったな、と思いました。