1991年ほるぷ社より出版。改定・復刊:2007年、偕成社。2012年に2刷発行。どうしても読みたい人がしつこくリクエストした様子が想像されて面白い経緯を奥付に感じた。
話の筋は、「ムニャムニャ」行きのバスが、途中で何度も停車しながら、乗客たちを降ろしていき、運行を続けるという、いたってシンプルな内容。
すごいのはどんな乗客が降りるか?だ。内容は本書を読んでのお楽しみ。乗客もただ者ではないが、バスも普通じゃない。作者の頭の中に展開している意味不明な洒落や、ナンセンス・ギャグが炸裂して、めまいがしそうだ。あなた、真剣に読んだらイケマセン。
こんな強烈な絵本がこの世に存在していることが素晴らしい。何にもメッセージがなく、誰も傷つけない冗談、ど〜でもいい展開。どれをとっても最高だ。いい大人が夜寝る前に読んで、楽しめる絵本を探していたが、まさにぴったりだ。変な夢をみて、美味しさ2倍。もちろん昼間に読んでもいい。こういう話を考えて、発表できる作者は幸せ者だ。なかなか酔っ払っていても、こうはいかない。