「おねぼうさんはだあれ？」 その他の方の声

冬眠をしないうさぎさんが、冬眠中のお友達のところに「起きて〜」と訪ねていきますが、まだまだ起きてくれません。
そこで、春のお花を置いていきます。

次々に訪問して、最後に日当たりのいい場所でゆっくりしていると、今度は自分がうとうと。。。

あずみ虫さんは、アルミ板の切り絵で味わい深い作品をたくさん出版されていますが、今回は可愛いがぎゅっとつまっていて「本当にこれがアルミ板？」と驚くような柔らかなイメージの絵になっています。春の花を見に行きたい、動物たちのように早くお友達と会いたいなと思いました。

冬ごもりからおきてこない動物たちを起こしてまわる、うさぎのミミちゃん。ねむっているみんなに置いてくるものが素敵。なんともほのぼのしたお話で、春をまちながら、読むのによさそうです。そして、絵が独特だなあと思ったら、アルミ板に描かれているんですね！　あたたかみがある、やさしい絵でした。

あずみ虫さんの、貼り絵のように立体感のある絵が素敵です。
うさぎのミミナちゃんの仕草が愛らしくて素敵です。
冬の眠りから覚めないお友だちの家を訪ね、置いてきた花が素敵です。
真心と思いやりにあふれているところが素敵です。
花のにおいは春のにおい。
でも、花につていたのはミミナちゃんの匂いでした。
春の太陽のにおいも感じられる絵本でした。

春の草花が咲き乱れている、森の中の様子が
ウキウキとする感じです。
おしゃれでかわいいミミナちゃんが
可愛い花束を持って、お友達を起こしにゆきますが、、、
重なった絵が人形劇の舞台のようで、なつかしいような
やさしい風景です。

片山令子さんの温かで優しいお話に、あずみ虫さんの味わいのある切り絵がマッチして、とても素敵な作品です。春の歓びと、友達の温かさが溢れていて、心がぽかぽかしてきます。春の匂いと友達の匂い‥。
この一年、忘れていたものを思い出させてくれるような絵本。いろいろなことがあっても、季節は変わらず巡ってきますね。素敵な春の訪れを感じさせてくれるこの絵本が、多くの人に届き、新たなはじめの一歩を踏み出す元気と勇気が湧いてきますように。

お話だけでなくあちこちにハナミズキ、フキノトウ、カニ、ダンゴムシなど、春らしい草花と生き物が丁寧に正確に描かれている点が素晴らしいです。
アルミ板をカッティングする技法なるものを初めて知りました。
簡単ではないのでしょうが、とても表現力があると思いました。
もし大型絵本があったら、集団への読み聞かせをしてみたいです。