男の子ならセンダックのかいじゅうたちのいるところが気に入って、女の子なら霧のむこうのふしぎな町を気に入りそうです。自分自身で身支度のできない小学校低学年なら早すぎるけど、高学年になったらそろそろおかあさんのお手伝いができるお年頃。そんなお年頃の娘さんに読んで欲しい物語ですね。
ピコット屋敷のピコットさんがいうには「はたらかざる者、食うべからず」なのです。でも主人公のリナはいままで働いたことなんかありません。うちのちびもどうなるのかと心配していたようだけど、本の整理から、船関係のお店とかなんとか楽しくやっているみたいです。そして本を一冊くれるといって、本当に欲しい本はあったのだけど、おうむが好んでいた本を選ぶところは優しいなと思いました。私だったら人のことは放っておいて自分の好きな本を選んでしまうけどね。リナのそんな優しさがあったから、お土産をくれたり、もう一度きてもいいよと案内傘をもらえるのですね。うちのちびもそういう町があれば一度行きたいと言っていました。