【内容】
トルコの朝、昼、晩ごはんの様子をイラストで紹介。台所や、売店など身近な風景、地域によって違う食文化。イスラムの風習など、食文化が絵でわかる。手間暇かけておいしく作るのが、トルコの家庭料理。巻末にはピーマンのドルマなどの作り方も。
【感想】
肉も野菜も、「鳥の頭の大きさ」に切る、という表現の仕方が心に残った。たくさんの新鮮な野菜を使って、手間暇かけて作られる料理は、家庭料理なのに高級な感じがする。
あまり馴染みのないトルコ料理だけど、最近はケバブ屋を見かけるようになった。トルコの平均的な家庭料理の一週間のメニューを紹介するコーナーが一番面白い。毎日パンや野菜の煮込みなどを食べていて、けっこうヘルシーな感じ。
アパートで暮らしていると、パンは管理人さんがまとめて買ってきてくれて、めいめいの家の戸口に置いて行ってくれるという。ご近所の奥さんたちが一緒に集まって、手間のかかる料理を作ったりするとか、けっこう、近所づきあいが濃厚。長屋暮らしみたいで楽しそうだ。
華やかで、おいしそうで、丁寧に作られたお料理が多い気がする。愛情がたっぷりはいったお料理で、みんな健やかに育っていそうだ。
西洋とも東洋ともいえない、いろんな要素が混ざった世界。ぜひ、行ってみたい。