これは環境破壊が大きなテーマの本だと思います。
環境破壊によって地球に住むことができなくなった人類は、宇宙へ飛び出し、さまざまな星へ移り住んで200年ほど経っているという設定です。今の地球での問題がこのまま解決されずに悪化し続けたとしたら、本当に地球に住めなくなる日がくるかもしれないと思いながら読みました。
主人公のシンとリシアはナイラ星に住んでいたのですが、ある日リシアがアガー・トゥー・ナール(過去を夢見る者)の能力に目覚めてしまったことにより、2人は命を狙われることになります。
読み終えて印象に残ったシーンは3つあります。
・ナイラ星の先住民であるロシュナールの遺跡(橋の岩)で、奇妙な発光現象が起こったシーン
・古い坑道の中に残っていた精霊の木(リンガラー・ホウ)の花が咲いたシーン
・リシアが精霊の道(リンガラー・カグ)で殺されそうになったシーン
結局、地球人は他の惑星へ勝手に移住し、その惑星が大事にしていた資源を壊したり、先住民と地球人の混血実験をしていたりとやりたい放題でした。現在の地球でも過去にはある地域の先住民を後から来た白人が追いやったりと似たようなことがあったので、いろいろと考えさせられました。
ストーリーの展開が速かったので、次の展開が気になって一気に読みました。全体的にわくわくして楽しい1冊でした。