このお話は25年も続いた『あかさか新聞』という小学校の学級新聞から生まれたそうです。
「いじめ」のきっかっけは、きっとこんな些細なことから始まってしまうのかもしれませんね
本当に苦しんでいる子供は、親にも先生にも相談できない心境であることが、このお話を読んで伝わってきます
大人たちはそんな子供の気持ちに、まったく気づいてあげることが出来ないのでしょうか・・・・
今はテレビやニュースで「いじめ」が「自殺」に結びついて報道されていますが、「自殺」に追い込むまで気づかないことが残念でたまりません
主人公の春海は自分の姿を、巣から落ちたゴイサギのヒナに重ね合わせ自力で羽ばたいていこうとする強い姿を見せてくれます
その陰には、たった一人、自分を認めてくれた友人の存在がありました
ポイントはここでしょうか・・・・
本書の末尾に『あかさか新聞』発行人の赤坂さんの「いじめは戦争への道」という言葉が深く心に残りました