6歳だから、お化けに凝ってるから、しかも息子に似てるから、と選んできたこの絵本。最初のページの彼岸花いっぱいからしてなんとなく不吉です…
気持ち盛り上がりつつ読んだのですが…
結論から言うと、読んでいて全体的にちょっと話を急いでる感じがしました。
たとえばお札から出てくる川と山。深く大きいのにニカッと笑い越えてくる山姥。難なく越えてくるからスケール感を感じないし、感じないまま寺に着いてしまうから、一番盛り上がる逃げている最中の話が、あまり盛り上がらない気が…
お寺に入ってからも、山姥が小僧さんを捜すのをそこそこに、和尚と問答に入ってしまい…唐突すぎて、隠れている小僧さんの緊迫感が忘れてる感じがしました。
あとおまけの竹取物語も5人の婚約者への無理難題がはしょられてるし…
ワタシ的には好きなのは寺に帰ってきても、なかなか門を開けない和尚さんのゆっくりぶり。焦る小僧さんの気持ちが伝わり良かったです。竹取物語がなくてもいいので、全編にスリリングな展開があるといいな、と思いました。