森に住むペンギンのモモは、お友達の鳥のように、飛んだり、上手におしゃべりすることができません。
みんなと同じようにしようとすればするほど、くるしくなる・・・。
じぶんはダメな子なんだ・・・。
モモは森を出て湖に行き、自分と似たような姿をしたペンギンに出会います。そして、水の中では自由に泳げることを知ります。
水彩のやさしいタッチで描かれた絵本。
悩んでいるのはじぶん一人じゃないこと、みんなに合わせて苦しむ必要はないこと、
必ずどこかに自分を生かせる場所があること、自分のことを打ち明ける勇気。
障害を持つ人も、障害はないけど、心に苦しみを持つ人にも、
ある意味バリアフリーに広く心に投げかけてくれるような絵本だと思います。
実際には、勇気を出して打ち明けても、警戒されてしまったり、心無い態度を取られてしまうこともあるんじゃないでしょうか。
モモのように、自分を受け入れてもらえる環境や人に恵まれることは稀かもしれません。
そういうやさしい社会を作ることが大切なんだと思います。
それがサブタイトルの「だれもが安心して存在できる社会へ」ということなんでしょうね・・・。
子供に読んで聞かせましたが、この絵本が言いたい真意を理解するには、1年生と4歳ではまだ早かったかなーと思います。
小学校中学年くらいだと丁度良いような気がします。
(お話の終わりに、発達障害や、このお話ができるまでの解説あり)