「にゃんこちゃん えほん(3) にげにげ にゃんこ」 なかなかよいと思う みんなの声

いたずらばかりしていると、誰からも相手にしてもらえない様子をよく表現している絵本だと思います。だれとでも仲良くしていないといけないよ、と子供に教えてくれる、素敵な絵本だと思います。いたずらをしているときの猫の表情が子供がいたずらをしている時の表情と似ていて、他人事とは思えない絵本です。

いじめっこのにげにげにゃんこ。いじめをする子は、ずるい子だから、困ったらすぐにげる！その子をかばう大人も、太刀打ちできないと思ったら、すぐにげる！そんな大人には、がっかりします。立ち向かうにわとりママが、とてもカッコいい。

にゃんこシリーズ。いつも困ったちゃんが出てきますが、今回のにげにげ　にゃんこは、弱いものいじめのいじめっ子。
まさ、いじめっ子が主人公とは思いませんでしたｗ
最後にちゃんとお仕置きをうけて、反省しただろうか。。。

いつもシュールすぎて、終わりについていけないのですが、なんだか不思議と次も読んでみたくなる・・・癖になってしまうシリーズです。

　こちらも東君平さんらしいおかしな展開の一冊です。困った子が主人公の「にゃんこちゃ　えほん」しりーずですが、にげにげにゃんこはなんといじめっ子。いじめっこが主人公の本は読み聞かせにどうかな？とも思ったのですが、本人が強い訳じゃなくて、ブルドッグさんの虎の威ならぬ犬の威を借りたねこちゃんなのです。

　意外な展開は親子で楽しめます。

いじめっこのにゃんこ　　よわいこいじめるんです
こいぬをいじめ　ひよこのぴよちゃんを　けとばして　なんて悪い子
なのに　ぶるのおじさんはいじめっこにゃんこを守ってあげるなんて・・・・
ぶるおじさん　なぜ？

本来なら　いじめっこに　注意してあげるのかと思ったんですが・・・
でもぶるおじさんも　　おこっておっかけてきた　にわとりままさんにはかないません
にわとりままはにゃんこをおっかけます（すごい迫力です）

ぶるおじさん「おしおきをうけなさい」と自分は逃げてしまいました

にゃんこはおしおきうけて　反省したかな？　　理由なくいじめるのはやっぱり　にゃんこがわるい

悪い事をしては逃げ、悪い事はしては逃げ、
本当に仕方のないにゃんこだなと思いました。

ぶるのおじさんが、なぜにゃんこをかばっていたのかはよくわかりませんでしたが
最後、にわとりママにお仕置きをされたのであろうにゃんこの、破れた服を見て
この絵本で伝えたいことはわかりました。

可愛らしいイラストと物語のシュールさのギャップが何となくこわいのですが、
このくらい毒のある絵本も、あって良いのかもしれません。

いたずらばかりしていては皆から嫌われて最後には誰も相手にしてくれなくなる様子をしっかりと分かり易く描いた作品なのかな、と私には思えました。子供にもいたずらをしないように教えてあげる良い絵本だと思います。絵も文章も簡単でリズミカルなので小さな子供さんでも理解しやすいと思います。

にげにげにゃんこと、見るからに弱そうなにゃんこちゃんなのに、なんといじめっ子！
自分より小さくて弱いものをいじめるのです！悪い子ちゃんですね〜

でも、いつもブルドッグのおじさんの後ろに隠れてるところをみると、もしかして、にげにげにゃんこちゃんにはママがいなくて寂しい思いをしている子なのかもと想像してみたり。。。

それにしたって、どんな事情があれ弱いものいじめはいけません！

最後には、きちんとお仕置きをうけるのでした。

犬のおじさんの表情がとっても素敵です。
ストーリーそのものもシンプルでだけれど
ちょっとひねってあって楽しめます。
そして、切り絵なのに、
それぞれの登場人物がすごく
豊かな表情豊か！
短い赤ちゃん絵本だけれども、
見る価値アリなシリーズですね。

ぶるのおじさんの権威を笠に着て弱い子をいじめるにゃんこ・・・これに似たことは大人社会でも時々あります。
ぶるのおじさんはブルドックみたいですが、最初の登場はちょっとくたびれて情けなく見えました。
いじめっこを擁護するぐらいだから、ぶるのおじさんも大したことないわけです。

いじめられたほうではなく、いじめっこのほうが「にげにげ」だったんですね。
最後のページでおなかにあった星型のかぎ裂き？は、にわとりママにつつかれて出来たのでしょうか？
よく見ると、にげにげにゃんこは怖さで震えているようです。
これに懲りて、弱い者いじめはやめるかな？