「まんてんべんとう」 なかなかよいと思う みんなの声

お母さんが、いつもすごいお弁当を作ってくれますが、遠足の前日に熱を出してしまいます。
お母さんは、熱でフラフラでもきっとすごいお弁当を作ってくれるけど、主人公はお母さんにゆっくり休んでほしいと思いコンビニに買いに行きます。
お母さん思いの優しい心に感動しました。

いつも素敵なお弁当を作ってくれるお母さん、ところが遠足前日に熱を出します。そこで主人公の男の子は一人で家を飛び出して・・・。
絵本だけれど、年長さんか小学生向けかな。絵も独特で迫力があり、母目線で見ると泣けるお話です。子供はどう感じるのだろう。たくさんの子どもがいる場所で読み聞かせしてみたい本です。

お母さんの手作りお弁当って、子供と密接につながっているんだなあとしみじみと考えてしまう絵本です。
ブタの貯金箱をそのまま抱えて、コンビニに出かけたナオくんは
緊張して何度も一からお金を数えなおして、ハラハラですが、お兄さんもおばさんも優しそう。
私自身、子育ての時は、お弁当がいたまないようにとか、食べきれる量とか、早く作れるとか考えて、よい作り手ではなかったので、身にしみる一冊でした。

まず、関西弁で語られるところで娘は引き込まれたようです。
そして遠足のお弁当といえば、わくわくする楽しみの時間。
なおくんのお弁当は、いつもお母さん特製の自慢のキャラ弁なのです。

ところが、お母さんは遠足の前日、熱でフラフラになってしまいます。お父さんは出張でいません。
ここでなおくんは考えます。
「お母さんは無理して弁当をつくってくれるやろう。でも僕はお母さんにゆっくり寝て元気になってほしい。」

さあここからなおくんは考えた末に、大胆な行動に出ます。
勇気があります。

お父さんのセリフもまた素敵です。
「お前のお母さんを思う気持ちに自信を持って、そのお弁当を食べなさい。」とそのまま持たせます。
読みながらちょっと泣けました。

娘は何を感じたのかな。

内容は、良くも悪くも
くすのきしげのりさんらしい絵本です。
読み聞かせにぴったりな内容。
本当にいろいろな切り口で
こんなにたくさんお話が書けてすごい！と
思います。
子どもたちの日常に寄り添いながらも、
親の心も捉える…。これもまさにその典型です。
でも、私はそれ以上に、
伊藤さんのキャラ弁の絵に釘付け！
なんというか、ちゃらちゃらしてないんだけど
ちゃんとキャラ弁！