チップとチョコはこいぬの兄弟です。面倒味のよいおにいさんがチップ。ちょっと甘えん坊の妹がチョコ。ある日、お母さんに頼まれ、おつかいに出かけますが‥‥。
お話し自体はよくあるパターンかな?と思ったのですが、ちょっとしたエピソードがかわいらしく魅力的な絵本です。いちごが売り切れで、畑に行って分けてもらうおおらかさとか、少なくなったいちごを前に、機転をきかせ素敵なお菓子をつくってあげるお母さんなど。子供の「やってみたいな」「こんなお母さんがいいな」という思いを受け止めてあげている点がとてもいいなあ、と思いました。
いちごがいっぱい実ったページの絵は、とても春らしく、見ていて嬉しい気持ちになります。
いちごの季節に読まれることをおすすめします。