独特の画風で印象的な柚木沙弥郎さんの絵に、詩人の谷川俊太郎さんの文章。
題名からリズミカルです。
唐突にビー玉が転がってきて、池に落ち、
「そしたら、そしたら・・・」かばが・・・、と奇想天外な連鎖反応です。
もちろん、谷川俊太郎さんらしい擬音もちりばめられます。
やはり音読して耳でも楽しみたいですね。
そのリズムに呼応するように、柚木沙弥郎さんの絵が愉快です。
絵本の中の魔女が眠ってしまった、という飛躍が私にはヒット。
しかもラストまで行くと、あらら、きりなしうたの世界ではありませんか。
ご丁寧に裏表紙の見返しに双六つきです。
これでおはなしの全容が一望できるというものです。
表表紙の見返しにはそのためのさいころまで用意してありますから
恐れ入ります。
まさしく、詩人が双六を作ったら、の世界でした。