作は、アツコ・モロズミさん。
この作品が、初めて絵と文を手掛けた絵本とのことですが、最初1990年にイギリスで発刊されています。
調べたら、彼女は1955年生まれで、広島大学、筑波大学大学院を卒業後、イギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アーツで博物学のイラストレーションを修め、イギリス在住のようです。
この作品は、ニューヨーク・タイムズの賞の受賞作品。
訳は、「ふしぎなたけのこ」等で知られる松野正子さん。
昨年末に亡くなられておりますが、素晴らしい作品を邦訳されたものだと思います。
物語は、
ゴリラが 1ぴきという文で始まります。
非常に精緻なゴリラが、バナナを食しているシーンが描かれています。
次ページからは、ゴリラ1ぴきと、〇〇が〇ひきと、段々と数を数えていくという展開ですが、他の生き物が中々見つかりません。
ゴリラが雪山にいたり、海辺にいたりと、タイトル通りおかしな絵が続きます。
このテイストって、ゴリラ好きのアンソニー・ブラウンに通じるところがある気がしてなりません。
数の数え方で、ひきとぴきの区別が出来たりするので、きっと、この絵本は役に立つこと間違いありません。
絵が楽しいのに加えて、捜すのに苦労するという点もあるので、小さくても充分に楽しめることでしょう。