自分のバンドを持って有名になることを夢見て、田舎から都会のチュウチュウ通り6番地へと引越してきたクイックのお話です。
田舎の広野原バンドでは、メンバーの虫たちが少なくとも毎日一匹は、鳥に食べられてしまうんですね〜。あー、こわい。でも虫たちは気にしていないのか・・。ドキッとしました。なかなかスパイスの効いたお話です!一方、都会では詐欺師がでてくるし、このお話では、自然の厳しさ・摂理に加えて、人間社会の闇の部分も教えてくれています。
都会に出ていく時にお母さんが言った言葉「ゆうめいになるのもいいけれど、しあわせになるのは、もっとだいじなことよ」は、著者からの大事なメッセージ。いろいろあったけれど、クイックは好きなこと・夢中になれるものがあるし、友だち・仲間がいるしとても幸せ。それに、魔法のスティックがなくてもいい演奏ができて実力も抜群!これから有名にもなれそうですね。