子ども向けというよりは、大人向けの絵本かもしれません。
図書館でペラペラめくって、私自身が気に入って借りてきました。
飛行機がうまく飛びません。風のせいかしら。設計のせいかしら。飛ばし方のせいかしら。飛行機の気分のせいかしら。むずかしいところです。犬が走ってゆきます。
こんな感じで、どのページも、それぞれの人が、それぞれのことをして、それぞれのことを考えています。共通してるのは、全く関係なく、犬が走ってゆくところです。(私のお気に入りは、三角形の面積のページとお母さんが魚をさばいてるページです。)
これって実は、すご〜く奥の深いテーマだと思います。
今という時間に、いろんな人がいて、いろんなことをやって、いろんなことを考えてる。自分とは全く関係のないところで、誰かが傷つき、苦しんでるかもしれない。反対に、自分がすごくつらくて苦しい時に、誰かは楽しくてたまらないことをしてるのかもしれない。でも、時は皆に平等に過ぎてゆくのです。どんなに、苦しくたって、それが一生続くわけではない。
そんなことを考える私って、考えすぎかしら?
五味さん好きの方は、ぜひ読んでみてくださいね。