この本は、知人から、愛・地球博のお土産にいただいたものです。
この博覧会、ちょうど娘が生まれた頃にやっていたので、私も夫も行かなかったし、娘はキャラクターの存在も知りません。
長い間、娘がぐちゃぐちゃにしかねないと、ぬいぐるみと一緒に箱に入ったまましまっていたのですが、娘がみつけて箱から出したのは、二歳頃かな?
キャラクターものだしって期待もしてなかったのですが、なかなかいいです。
知りたがりやのキッコロが、モリゾーじいさんから「もりのこえ」の話をきき、もりのこえを聞きたくて森に入るのですが、迷子になってしまう。
でも、もりのこえに助けられ、モリゾーじいさんと再開できるのですが…
森もですが、山のこえ、風のこえ、川のこえ、土のこえ、私たちの周りには、自然のいろいろな声があると思うのです。その声の存在に、なかなか私たちは耳を澄ますことはないと思うのです。
「もりの こえは ちいさいからな。だから、みみを すますことじゃよ」
このモリゾーじいさんの言葉は心に響きます。これ以上、森を失って欲しくないなと感じます。
先日娘が久しぶりに読んでと持ってきて、ふと作者の名を見たら、田代千里とあります。あれ、たしろちさとさんなのね。と今頃気がつきました。
他のたしろさんの作品に興味を持ったばかりだったので、それも読んでみたくなりました。