この絵本で初めて荒井良二さんという方を知りました。
スウェーデンの児童少年文学賞であるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞した作家さんだそうです。
きょうというひに少女が、雪で小さな家をたくさん作り、その中にロウソクをひとつひとつ灯していきます。
そして、きえないように…きえないように…と祈ります。
絵本というよりも詩集のようで、シンプルだけど言葉の響きがとても美しい本でした。
ストーリー性があるわけではないので、それを期待して読んでしまうと物足りなさを感じてしまうと思います。
『きえないように きえないように』という繰り返しが、頭の中にあるごちゃごちゃしたものたちをすぅっと消してくれるような、不思議な気分になります。
毎日を大切に生きていきたい…そう思える絵本です。