独特な雰囲気のある絵本です。おうちもパン、汽車もパン、登場人物もパン。
パンの国に住む、二人のきょうだいはお城のお姫様の誕生パーティーに招待されます。二人はパンの汽車に乗って出かけます。途中、ライオンやゾウ、メロンパンやクロワッサンたちが乗ってきます。ところが橋のところにたどり着くと、パクパクと恐竜パンの子供が橋をたべているではありませんか!汽車はミルクの川にまっさかさまに落ちてしまいます。恐竜パンのお母さんに助けられ事なきを得るのですが、今度は汽車はあやしい森へ…。カニパンにホットドックにされてしまいそうにもなりますが、最終的にはいたづらをした恐竜パンもカニパンも、みんな一緒にお姫様のパーティーに行く、というお話しです。
パンのお話しだからでしょうか、全体的にふわふわとした、不思議な空気が流れている絵本です。すごく感動するとか、絵がすごくかわいいというわけではないのですが、何となく心惹かれます。「くせになる本」ですよ。