「古くて新しい椅子」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

最近は、安くておしゃれな家具が簡単に手に入るから、ダメになったら捨てるということが当たり前になってきている私達の生活にとって、けっこう驚きと感動がある絵本でした。
古い家具を、みんなの高い技術で大切に大切に使っていくイタリアでのお話。ここまでして…？って思いながら読み始めたけれど、読んでいくうちになんて素敵。こんな風に大切に愛せる家具を自分も持ちたいと思うようになりました。子どもも、みんなの技術の高さ、何でもなおして使えるということに驚き喜んでいました。

壊れかかった古い机と椅子が、フィレンツェの職人たちの業で新品同様に再生していきます。
物を大切にするの心とこだわりに感心しました。
何人もの職人が、机を修復していく行程を丁寧に描いているところは技術の本のようでもあります。
日曜大工を楽しむお父さんにもお薦めかも。f（＾_＾；
フィレンツェの街並みも実際に則して描いていると思います。

　フィレンツェに住む１０歳のマルコ。
　背が伸びたマルコの新しい椅子は、、、なんと
　ひいおじいさんのころから家にある椅子です。
　
　オンボロの椅子の修理の方法が、くわしく描かれていておもしろかったです。たくさんの職人さんが、ひとつの椅子を作り上げているんですね。

　モノを大事にする気持ちや、職人の技がすごいなと思いました。
　マルコの椅子は、これからもずっと使われるのでしょうね。