ききみみずきん自信を持っておすすめしたい みんなの声

ききみみずきん 作:木下 順二
絵:初山 滋
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1984年
ISBN:9784001105865
評価スコア 4.22
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  • 自然体なお話で好感がもてました

    かぶっていると、鳥の話や木の話がわかる不思議な頭巾。
    母親思いの籐六は、雨の中をおおきな嫁入り箪笥を長者の家に運びます。
    律儀な籐六は、心優しくて打算がありません。
    鳥たちの話で長者の娘が病気だと知って、籐六は病気を治すために山に向かいます。
    木たちの話によると、娘の病気を治すためには、枯れそうなくすのきを元気にしなければなりません。
    くすのきを元気にするためには山の上の大きな石をその場所からどかさなければならないのです。
    山の石をどかしたら、くすのきは元気になり、娘の病も治りました。
    さらに、今まで長者が独占していた田畑の水が村中に行きわたるようになって、村は豊かになりました。
    本当ならば、長者の娘にとって籐六は恩人だから、何かご褒美があってもよさそうです。
    村人にとっても恩人だから貧乏な暮らしから解放されたなんてこともありそうです。
    しかし、そんなありきたりな展開ではないところがとても清々しいのです。
    病気が治った母親と、不思議な頭巾で小鳥たちの話を聞くところには、しみじみと情感をくすぐられました。

    ところで籐六の聞いた鳥たちの会話。
    「すべる」とか、「ひっぱって」とか、会話はどんな光景を想像すれば良いのでしょうか?
    ききみみずきんの謎でした。

    投稿日:2011/10/03

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  • 不思議な頭巾

    私が知っていた「ききみみずきn」のお話は、おじいさんが主人公だったので、若者が主人公になっているこのお話は新鮮に感じました。
    動物や木の話が聞こえる、不思議な頭巾。
    長者の娘の病気を治すために、藤六は頑張ります。

    読み終わったときに、何ともいえない不思議な気持ちになりました。
    ファンタジーのような世界に感じます。
    絵の優しい雰囲気も、藤六の性格に合っているように思います。

    結末のお母さんの言葉が、とても良かったです。

    投稿日:2012/01/28

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  • 長者の娘の病気が治るには

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子14歳、男の子12歳

    数年前、『ひ・み・つ』が出版された時、作者のたばたせいいちさんの講演会がありました。
    その時、この作品は民話のききみみずきんがモチーフになっており、
    是非この民話を子ども達にも知ってもらいたくて、とお話になっていました。
    ということで、気になっていた民話でしたが、読みそびれていた次第。
    しっかりとした再話バージョンで読みたかったので、
    木下順二さんの今作を選んでみました。
    百姓の藤六は、荷物運びの仕事もしています。
    ある日、仕事に行こうとしていた藤六は、病床の母より、父の形見の頭巾をもらいます。
    ところが、道中、この頭巾の不思議な力に気付くのです。
    動物達の会話がわかる、ということで、長者の娘の病気の治し方も判明して・・。
    藤六の清々しい青年像が素敵です。
    解決策は、意外にも大掛かりな展開に。
    でも、民話らしい、百姓の生活に根付いた展開ですね。
    戯曲作家でもある木下順二さんの文章は、起伏に富んでいて、
    ドラマチックでもあります。
    絵も素朴で、気に入りました。

    投稿日:2008/07/05

    参考になりました
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  • ファンタジーのような昔話

    • ポポロさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 男の子8歳

    息子の教科書に「ききみみずきん」が載っており、
    とてもなつかしくなりました。
    でも、あれっ?再話が違うなあ。
    私の知っているのは・・と思い探したのがこの作品です。
    働き者の藤六がお父さんの頭巾をかぶると
    小鳥や木の話しを聞くことができるのです。
    そこで病に苦しむ娘の病気を助けることができたというストーリー。
    最後にお母さんといつまでも鳥たちの歌を聴いていたというのが印象的です。
    よくばりな長者がでてきますが、昔話にありがちな教訓や
    お説教臭さは感じず、ファンタジーの世界のようで、
    とても楽しく大好きなお話しでした。
    思い入れが強いと、ついつい自分の知っている話(再話)が
    一番いいと思ってしまいます。
    その点、息子はすでに昔話にはいろいろな再話があることを
    知っています。
    私が子供の頃はそんなことはちっとも知りませんでしたが・・。
    「へぇー、このお話しもおもしろいね」と柔軟に受け止めていました。
    私より大人だなぁと思わず思ってしまいました。
    「うりこひめとあまんじゃく」というお話しも入っています。
    「『あまんじゃく』って何?悪魔の子供?」と不思議なものに
    興味深々の様子でした。

    投稿日:2007/05/08

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