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トビウオのぼうやはびょうきです自信を持っておすすめしたい みんなの声

トビウオのぼうやはびょうきです 作:いぬい とみこ
絵:津田 櫓冬
出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1982年7月
ISBN:9784323002507
評価スコア 4.65
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みんなの声 総数 19
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  • 人間は他の生き物とこの星に共存してる

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    こんな絵本が出ていること、全く知りませんでした。
    出版社は「おこりじぞう」と同じ“金の星社”です。(「おこりじぞう」の方は知っていたのに…)
    今回3・11の地震による福島原発事故に関係ある書籍を検索していて、たまたまこの絵本を知りました。

    この話は、ビキニ諸島で行われたアメリカの核実験による周辺の海の生き物たちの被ばくの物語でした。
    この実験により、日本のマグロ漁船≪第5福竜丸≫が被ばくしたことは有名ですし、私も子どもの頃学校の社会科見学で(第5福竜丸に)行った覚えがあります。
    正直、この絵本には病気になった魚や死んだ魚がたくさん描かれていて、見ていてあまり気持ちのいいものではありません。(原発の写真絵本とかより、リアルでない分大丈夫ですが…)
    こういう絵本を小学生くらいの子どもたちが読んだとき、何を感じ、どう思ってくれるでしょうか?

    今回の福島原発事故による放射能も、かなり太平洋の海へ流れて行ってしまいました。
    わざと起こしたことではありませんが、人間の利便性だけを考えて作られた施設のせいで、きっと、今回もこのお話のトビウオ坊やのように魚たちや海の生き物たちにはつらいことが起きていたと思います。

    私たち人間は、この星に自分たちだけが生きているのではなく、ほかの生き物たちと共存しているのだともっと認識して、もう少し違った生き方を模索する時期なのかな〜と、
    私はこの絵本を見て、改めて思いました。

    この作品はもちろんこれから大人になっていく子どもたちにも読んでもらいたい作品ですが、
    できたら、日本を含む政治や社会を動かしている『偉い人たち』にもぜひ、読んでもらいたいと思いました。

    投稿日:2011/10/11

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  • 平和を願う気持ち

    息子は図書館でこの絵本を見つけた時に、表紙の楽しそうに海面を跳ねるトビウオの絵を見て、とても明るい内容の絵本だと思ったようです。
    私は小学校の授業等でどんなに悲しい話か知っていたので、一瞬借りようか迷ってしまったのですが、そろそろ理解出来る年頃になりつつあると感じ借りて読んであげました。

    物語はトビウオのぼうやの病気が治ったとも治らなかったとも告げないまま終わりを迎えます。
    巻末のあとがきを、子供にも分かるように言葉をところどころ替えて説明して聞かせました。
    息子は大泣きしました。読みながら私も一緒に泣きました。

    誰一人幸せになれないのに、沢山の人や動物が悲しい思いをするのに、何故恐ろしい兵器を開発し、殺し合いをすることを止めることが出来ないのでしょうか。
    平和な日本にいてはなかなか戦争を身近なこととして感じることは難しいと思います。
    それでも、一人一人が「戦争反対、核兵器反対」と強く唱え続けることが大切なのではないでしょうか。
    小さな声も、集まれば大きな声になる。
    私たち大人に出来ることは、子供たちの心に平和を願う気持ちの種を植えることかもしれません。
    この絵本はきっと、そのお手伝いをしてくれると思います。
    いつまでも読み継がれて欲しい、悲しくも目をそらしてはいけないことが描かれた素晴らしい絵本です。

    投稿日:2005/06/04

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  • 本当は怖いお話

    息子が小学校5年の時、第五福竜丸展示館で目にした絵本です。
    その時は、展示資料のものすごさ、周りに置かれた絵本や書籍類の表紙の生々しさの中でちょっと異質に思えていた物語でしたが、改めて手に取ってみるとひしひしと水爆の怖ろしさが染み込んできました。
    実際に第五福竜丸に乗っていた人の話ではありません。
    しかし、水爆は環境破壊であり、地球に大きな被害をもたらしたのです。
    空から降ってきた白いものは、放射能におかされたサンゴのかけらだったと記憶しています。
    海の中に生きるものも被害者だったのです。
    いぬいさんはトビウオの親子に、その悲惨さを語らせました。
    お父さんは水爆の直接の被害者になりました。
    トビウオの坊やは放射能の二次被害者となりました。
    お母さんは子どもを思いやりますが、解決策は見つかりません。
    優しいようで、とても怖いお話です。
    事前の説明と解説が必要かと思います。

    息子は「この本、第五福竜丸の展示館にあったね」と思い出してくれました。
    実際に展示館に足を運んだことも無駄ではなかったようです。
    1954年3月1日が第五福竜丸の運命の日でした。
    あれから67年、大人にも広島原爆よりも遠い昔のお話になってしまったのでしょうか。

    投稿日:2011/03/10

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  • 原発や平和について考える機会

    年長の娘が保育所のビデオ上映会で見て、
    その話を聞いて興味を持ったので絵本を借りて帰りました。
    私自身は恥ずかしながらこの絵本の存在を知りませんでした。
    水爆のニュースは勿論記憶に有りますが…

    あらすじは娘に聞いていたので
    大体の予想はしていましたが
    読んでみてやっぱり悲しくなりました。
    子どもを持つ母親であればとびうおの母さんに共感しない訳はありません。
    福島の地震による原発事故の後なので
    尚更なのかもしれません。
    被爆した家畜やペットが置き去りにされたり
    処分されるニュースを思いだして
    当時の何とも言えない気分を思い出しました。
    絵本を手にしたお陰で私自身も
    原発の必要性を考える良い機会になったと思いますし
    子どもの心の中にも何かしらの記憶に残り、
    いつか原発や平和について考えてくれる事を願います。

    投稿日:2012/11/23

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  • 第五福竜丸の事故

    ふとしたきっかけでこの絵本の題名を知りました。

    平和、戦争に関係するような本とのイメージを持ち、読んでみたら、ビキニ環礁で行われた水爆実験で被ばくした第五福竜丸の事故後に描かれた本ということがわかりました。

    いぬいさんのあとがきにもありますが、死の灰を浴びたトビウオのぼうやはその後どうなったのか?

    息子もそのことがとても気になったようでした。

    以前に「その時歴史が動いた」という番組で、この事故後、核実験に反対する動きが日本の主婦の間から起き、世界大会で水爆実験禁止へ結びついたということを見たことがあります。

    第五福竜丸で被爆された方が「自分が人類史上最後の被爆者であるように」と言われたとこの絵本のあとがきにあります。

    そのメッセージを残念ながら私は福島原発事故以前に受け取ることはできませんでした。

    広島・長崎への原爆投下、第五福竜丸の事故、チャルノブイリ、そして福島。

    その間には考え直す時間がたっぷりあったのに、なぜ立ち止まって放射能の恐ろしさを考えようとしなかったのかということへの悔いがいつも心の中にあります。

    歴史に学ぶこともその一つですし、生命に関わるようなことは常に自分の身近に引きつけて考え続けること。

    また、子どもたちにとって本当に安全な現在と未来のことを、大人として考えたいと思います。

    一旦動いてしまった時計の針は戻せないにしても、これからの未来は便利でなくても安全な生活の方へ舵を切り替えていきたいと思うのです。

    投稿日:2011/06/23

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  • 今でも覚えている、悲しいお話です

    • ももうさ♪さん
    • 20代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子2歳、女の子0歳

    小学校低学年の頃、
    学校の図書室で初めて手に取りました。

    それから20年以上も読んでいませんが、
    悲しく思ったことを、今でも覚えています。

    初めて読んだ時には、
    水爆についてまったく知りませんでしたから、
    ただただ、
    トビウオのぼうやが可愛そうで、
    トビウオのお母さんが痛々しくて、
    何て悲しいお話だろうと思いました。
    子供心にも、
    ぼうやの病気は治らないんだろうなと漠然と感じました。

    最後に読んだのは、
    学年が上がり、
    原爆や水爆について少し理解し始めた時だったと思います。
    卒業前でしょうか・・・。

    理不尽な病気の原因を知って読むと、
    本当に本当に可愛そうで、
    小学生の私は、
    それ以降は手に取る事さえ出来なくなってしまいました。


    核がどんなに惨いものであるか、
    知識としてでなく感情に訴えかけてくる、
    素晴らしい絵本だと思います。

    自分の子ども達にも、是非読んで欲しいと思っています。

    投稿日:2010/11/05

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  • 病気の子・・・

    娘とこの本を原作としたアニメを見たので、借りてみました。
    ビキニ環礁での水爆実験の悲惨さを、
    直接的でなく、やわらかく、しかし重く伝えてくれる
    なんともいえない一冊だと思います。

    必死に坊やの病気を治そうと駆けずり回るかあさんとびうおが
    本当に痛々しく涙がでました。

    娘は、アニメでの予備知識もあったせいか
    ただ神妙に聞いていました。

    投稿日:2010/06/28

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  • 子供たちには絶対に平和を肌で知ってほしい

    • セルバさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子6歳、女の子5歳、男の子0歳

     繰り返し繰り返し子供が借りてくる本の一つです。
     トビウオの坊やが水爆実験で病気になってしまうお話です。私が子供の頃からこの本はあったと思います。

     「ひろしまのピカ」と並び、素直に戦争はやってはいけない、と心から思える本だと思います。平和教育などと騒がれていますが、たとえわからなくても、小さい子供の頃から平和の素晴らしさを教えることが一番重要だと思います。

     子供が主役であるこの本は、子供自身が肌で感じ取れる素晴らしい絵本だと思います。

    投稿日:2009/12/17

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  • 平和への願い

    毎年、平和週間になると戦争のお話しや平和を願うお話しを
    子どもたちに読み聞かせするのですが、
    どの絵本も中学年からやっと理解できるのでは?
    と言った内容で、少々難しい。
    こちらの絵本は、小学校の低学年からでも理解しやすい内容になってて
    1ねんせいのクラスで読むことになりました。

    トビウオのぼうやが水爆によって体に異常が出てくるお話しなんですが
    その様子も子供達がわかりやすいことばだったり
    絵もやさしい感じだったりで、お話しもあまり長くなく
    子どもたちもとても真剣に聞いてくれました。
    低学年の子どもたちにも平和を願うことを感じ取ることができたかな?

    投稿日:2008/08/01

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  • 水爆実験って・・・

    表紙を見てこんなに元気そうなのになんで病気なのかな?
    と思いながら子供達と一緒に読んでみました。
    私は始めて出会った本でしたが、アメリカの水爆実験の
    お話で読み終わった後、なんとも言えない気持ちになりました。
    人間達だけでなく、植物や動物達もこんなに苦しい思いを
    しているのに、戦争、核実験等、なくなりません。
    日本はその点は平和です。子供達もピンとこないと思います。
    私自身、怖いとか恐怖心はありますが
    実際に体験していないので子供達に上手く伝えられません。
    少しづつでも知っていき、人間が考えなければならない
    永遠のテーマだと思います。
    子供達にも何回も時間を掛けて読み聞かせたい本です。

    投稿日:2008/03/06

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