お日様がぽかぽか陽気の日、お寺の境内での、干しだいこんと干しいもの会話でなりたっている絵本です。
干しだいこんと干しいもという、絵本の主役としては、なんともしぶい組み合わせの妙。そして、これはどこの方言なのかな?田舎のおばあちゃんたちの会話をそのまま思わせるような、なんともいえない味のある方言がとってもいいです。
読む人によってはちょっと難しいのかな?と思うけど、広島の私としては、とても読みやすい本でした。干しだいこんと干しいも、最初はどちらがすばらしいかを競いあうんだけど、最後には、「わしゃあ ひとがよろこんでぱりぱり食べてくれりゃあそれでええんよ」この干しだいこんの一言がすべて、一件落着。おだやかな陽だまりを感じさせる幸せな終わり方でした。