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アンジェロ自信を持っておすすめしたい みんなの声

アンジェロ 作・絵:デビッド・マコーレイ
訳:千葉 茂樹
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2006年05月
ISBN:9784593504497
評価スコア 4.5
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みんなの声 総数 17
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  • アンジェロの「巣」

      壁塗り職人のアンジェロは仕事の邪魔になるからと、ハトをきらっていました。けれど、弱ったハトを看病することに。そこから生まれた固い友情のお話です。

     アンジェロが逆さまになって、壁の修理をしている場面を、子どもは気にいっていました。

     古い建物の価値を、町のみんなが共有しているのがいいな、と思いました。だからアンジェロが残した「巣」の、すばらしさがわかるのでしょう。100年後の職人は、アンジェロの巣を、どんなふうに見るのかな、と思いました。

    投稿日:2011/08/19

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  • 物語も絵も素晴らしい

    年老いた壁塗り職人と弱ったハトの物語。
    壁塗り職人のアンジェロが仕事をする教会の屋根から見渡したイタリアの風景、見下ろした町の後継、ハトのシルビアが見上げた町並み、描かれている絵のアングルに他の絵本にない素晴らしさを感じました。
    そして、アンジェロの心弱った姿と、ハトに向ける優しさに、老いと自分の人生の最後を見つめる姿を見事に表現しています。
    若いころの自分だったら、仕事に厄介者だったはずのハト。
    見向きもしなかったハトへの思いやりは、アンジェロの熟成、人生への悟りを表現しています。
    弱って自分に委ねられたハトの命を見捨てることのできなくなったアンジェロ。
    アンジェロは仕事としての教会の壁塗りだけではなく、天使、神像の修復をしながら信心を深め、自分の死への思いを深めていくのです。
    シルビアと心を通い合わせるようになったアンジェロ。
    自分の死を悟ったアンジェロは、シルビアに素晴らしい贈り物をして息をひきとります。

    著者のデビット・マコーレーは、デザイン学校で建築デザインを学び、『カテドラル』、『ピラミッド』、『キャッスル』など、建築画に関する本が多いようです。
    略歴を知ってナットク。
    物語だけではなく、絵の素晴らしさは見てみないとわからないですね。

    投稿日:2011/05/20

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  • 技術の凝縮された精緻な作品

     建築デザインを学んだ方らしい、その技術の凝縮された精緻な作品だと思います。
     舞台はイタリア。
     古い教会のかべの塗りかえ職人アンジェロ。
     年老いてはいるが、大好きな自分の仕事に一生を捧げてきた。
     ある日、いつも作業の邪魔になるハトを一羽見つけた。
     だがそのハトは、傷ついていた。
     孤独な一人暮らしの家に心ならずも連れ帰り、ハトを手当し、やがてアンジェロとハトの間に、言葉を介さない友情が生まれ…。

     足場を組んだ教会や休日に訪れる遺跡、そして他の建物の描写を見て、『カテドラル』−最も美しい大聖堂のできるまで−等の、素晴らしい作品を思い出します。(1991年『Black and White』で、コールデコット賞金賞を受賞)
      アンジェロという主人公の命名も、ミケランジェロを想起させられました。
     傷ついたハト(シルビア)が横たわるベッドのページで、、息子は「すご〜い。」と感嘆の声をあげていました。
     終盤、年老いて行くアンジェロを見守るシルビアと、自分亡き後のシルビアを心配するアンジェロの姿に熱いものがこみ上げてきます。
     教会と調和したシルビアの新しい家は、アンジェロの残したあたたかい最後の芸術だと思いました。
     小学校中学年頃から、一人で読み楽しめる作品だと思います。

    投稿日:2009/10/04

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  • 職人らしい最後の贈り物

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳

    仕事の邪魔になるハトが嫌いだった壁ぬり職人アンジェロは、
    ある日弱ったハトを見つけます。
    帰りに捨てていくつもりだったのに、とうとう家まで運んでしまい、
    ベッドまで作り看病をすることに…

    年をとり仕事が段々辛くなるアンジェロとそれを心配そうに見守る
    ハトのシルビア。
    また死期が迫る中、最後の最後までシルビアを気遣うアンジェロ。

    読んでいて徐々に涙腺がゆるんできてしまいました。

    交流=メールでつながっている事!!面と向かって気持ちを伝える
    どころか電話すらNG!!
    こんな風潮が横行していますが、心と心でつながりあうような
    こんな体験ができれば、世の中もう少し柔らかい空気がながれるんじゃ
    ないでしょうか。
    でも、なかなかシルビアのような動物になんか出会えるもんじゃ
    ありません。

    だからこそ、いたわりあうとはこんな気持ちという疑似体験を
    本を通して存分に味わって欲しいです。

    ユーモアとペーソスがふんだんに盛り込まれた挿絵も素敵です。

    投稿日:2009/09/19

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  • また数年後に読み返したい本

    この絵本は、普通の人の、日々のささやかな出来事に
    誠実に生きた人を描いているのではないかと思いました。
    きっと、私たちの生活にもそのような視点はあるのではと、
    ふと考えさせられます。

    というのが、読み聞かせた私の感想ですが、
    娘は単純に、アンジェロとハトとの交流をファンタジーのように
    楽しんでいたようです。

    できれば、この物語をもう少し大きくなって読み返した時に、
    さらに深いところで感銘を受けてくれたらいいなと思っています。

    このように、年月を経てまた読み返す魅力のある絵本は
    すばらしいと思います。

    投稿日:2009/05/15

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  • 死ぬということはどういうことなのか?

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子13歳、女の子11歳

    年老いていくアンジェロとアンジェロが死んでしまったら残されてしまうハトとの交流描いた絵本です。
    長い月日をかけ、教会を修理していくアンジェロの姿からは、仕事に取り組む真摯さや情熱が伝わってきます。
    また、仕事を終えてから死んでいくことと、残されるハトの今後のことを忘れずにいたことに、死ぬとはいったいどういうことなのだろう、と考えさせられます。
    絵本ですが、小学校高学年以上のみなさんに読んでもらいたい1冊です。

    投稿日:2009/01/21

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  • アンジェロがつないだ命。

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子14歳、男の子10歳

    壁塗り職人のアンジェロ。
    大好きな仕事に打ち込んで生きてきた為に
    孤独な人生であったようですが
    最後の最後で 連れ合いとでもいうのでしょうか…
    そんな存在 ハトのシルビアと出会います。
    アンジェロは やりかけの仕事を仕上げ
    そして シルビアの為に
    自分の出来る精一杯の施しを遺して旅立ちました。
    最期の時を
    きっと満ち足りた気持ちで迎えたにちがいありません。
    彫刻に新しい命を吹き込み
    シルビアの命を未来へとつないだアンジェロ。
    彼は死んでしまいましたが
    アンジェロか゜つないだ命は
    これからもずっと続いていくんだろうなぁ。
    そんなふうに思えてきて
    温かい気持ちで読み終えました。

    投稿日:2008/02/06

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  • すてきなお話し

    アンジェロは壁塗り職人。
    ある日、アンジェロはけがをしたハトと出会い、看病し2人には親密な心の関係がうまれるのです。

    そんな時、アンジェロおじさんにも死が近づき・・・
    さりげなく描かれた死についてのおはなしが、読者の胸をジ〜ンとさせます。
    最近では、死や生についてのお話し、たくさんありますが
    子どもたちにもしっかりと伝わる、
    やさしいお話しで、読み聞かせボラでも読む機会をたくさん持ちたいな〜って感じました。

    投稿日:2008/02/04

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  • 壁塗り職人と鳩

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子14歳、男の子12歳

    読み聞かせ講座で小学校高学年以上でおすすめとリストアップされていました。
    壁塗り職人と鳩の静かな交流を描いた作品です。
    アンジェロは、古い教会の壁を塗り替え、彫刻の修復をする職人。
    ある日、仕事の邪魔をする鳩が弱っているのを見つけて、
    仕方なく家に持ち帰って看病します。
    そのうちに、愛着が湧いてきて・・・。
    アンジェロの仕事ぶりが緻密に描かれ、その職人魂を感じます。
    最後まで仕事に打ち込んだ職人の一生が清々しいです。
    アンジェロと鳩、お互いのさりげない見守りに温かいものを感じます。
    先日、中学校での読み聞かせ実習で、実習仲間がこの絵本を読んでいました。
    なるほど、進路を考え始める時期に、アンジェロのような一途な職人としての生き方は、
    心に響いたと思います。

    投稿日:2008/01/16

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  • ぐっときます

    • PIROさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 男の子8歳

    ハトなんて、仕事の邪魔だと思っていたアンジェロじいさん。
    弱ったハトを見つけたのは運命的な出逢いだったと思います。
    アンジェロじいさんは、もしかしたらハトに選ばれた人だったのかもしれません。

    いつのまにか大の仲良し。
    ハトと友達になれるなんてすごい。
    ハト(シルビア)も、なんて賢いハトなのでしょう。
    気配りのできるハト。
    心優しいハト。

    アンジェロじいさんは、仕事を終えた頃すっかり年老いてしまっていた。最初のイメージからかなりおじいさんになっていました。
    それを励ますハトのシルビア。
    とってもせつない気持ちになりました。

    そんな大切なシルビアに何が残せるのか。
    最後の力でシルビアの巣を作った。
    アンジェロじいさんは、シルビアの巣が出来上がった時、
    きっととても満足した笑顔だったことでしょう。

    私も考えさせられました。
    私も大切な人に何が残せるのかな。
    例えば、子どもに対して物ではなく素敵な想い出を残す。

    人間いつどうなるかわからないから、日々の生活を大切に
    悔いのないように生きたいと思いました。

    アンジェロじいさんには、悔いのない死を感じました。
    大人にも読んでもらいたい本です。

    投稿日:2007/07/10

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