面白いですね。物事のとらえ方が。
誰が、鳥の巣に興味をもつだろうか・・・
この着眼点がすごいと思う。
それに、写真ではなくて、あたたかみのある絵。
思わず見入ってしまいます。
鳥の巣は、卵やひなを育てる場所というだけでなく、
いかに、敵に教われないようにするか、
また、卵やひなを、どうやって寒さなどから守るかを、
親鳥は工夫を凝らし、考えて作られているのです。
その頭の良さ。
小さな体で、よくもこんな巣を作るものだと感心します。
特に、鳥の巣は今流行のエコです。
葉や枝、コケにほかの鳥の羽、蜘蛛の糸など、
上手に利用しています。
また、鳥の巣は、環境に合わせて工夫されています。
アフリカツリスガラという鳥は、にせものの入り口をつくって、
卵やヒナがみつからないような巣を作ります。
ツノオオバンは、水の上に巣を作ります。
湖の岸から数十メートルも離れているので、
ほかの動物は近づけません。
鳥たちは、今ある環境の中で、どう生き抜くか、
知恵をしぼりながら、生きているんですね。
自然の中で生きていくことは難しいです。
でも、今も命を限りに生きている鳥たちを見ていると、
頑張れって応援したくなります。
それにしても、鳥の巣の不思議を知ることで、
命の不思議と地球の不思議を知ることができるなんて、
誰も考えなかったことですよね。
鈴木まもるさんって、すごいと思います。
絵本作家という顔のほかに、鳥の巣研究家という顔もお持ちで。
娘は、鳥の巣よりも、鳥の方に関心があるようでした。
そういえば、すずめの巣って見たことないな〜。
身近な鳥なのにね。
こんど、娘と一緒に探してみよっと。