原作はトルストイ、文は柳川茂さん、絵は小林豊さんでした。
トルストイといえば長編「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」などの作品が有名ですが、
実は「イワンのバカ」などの児童書(というカテゴリーでいいかどうかはわかりませんが)や、
みんなのよく知っている「おおきなかぶ」「3匹のくま」もトルストイ原作なんですよね〜。
さて、この作品はちょっと教訓めいた短いお話です。
みんなが幸せであるために、イワンの父親(病気のおじいちゃん)が言ったセリフが、心に残りました。
「けんかなんてものは片方だけがわるくて起きるもんじゃねぇ。
神さまはわしらに教えてくだすった。片方のほおをたたかれたら、
もう片方のほおを出せってな。……
「火は早めに消すことじゃ。ボーボーもえてからじゃぁ
どうにもならないぞ」
わかっているのにそれができないのが人間かもしれませんが、
こういう言葉を知っているかいないかでも、
いざというときの選択肢・未来が変わってくるだろうな〜と、感じました。
高学年の教室の読み聞かせに、うまい組み合わせがあったら使ってみたいです。