この本は昭和45年発行のもの。おそらく私が今の娘と同じ
くらいの時に、母に読んでもらっていたのではないかしら。
黄ばんだページ、印刷もぼこぼこしているので活版印刷?の
年代ものの本だけど、本の内容以前にそんな古びた雰囲気も
とっても気に入っています。
自分で読めるようになってからも、何度も何度も読んできた
本だけれど、こうやってあらためて娘に読んであげていると、
今まで感じたことのなかった気持ちになります。
なんかもう、モモちゃんが産まれてお風呂に入れてもらって
いる場面から涙ぐみそうになってしまう。
自分が赤ちゃんだった頃のこと(など覚えてもいないのに)、
娘が赤ちゃんだった頃のこと(今だって十分小さいのに。で
も赤ちゃんの時代はあっという間に過ぎ去ってしまうものな
のですよね)、それからこれから大きくなっていくであろう
モモちゃんのことなどを思って感傷的な気分になってしまう
のです。
お母さんとなった私は、今までは気にすることのなかったモ
モちゃんのお母さんにも感情移入してしまうし、お母さんと
私とをくらべて「至らないママである私」を反省してみたり
「働くお母さんはつらいこともあるだろうなあ」と切なくな
ったりもして。
娘は、なんら感傷的になることもなく(当たり前ですね)、
楽しく聞いていました。
ちいさいモモちゃん、私はこの1冊しか持っていないのだけ
れど、たとえもっともっと寂しくなっちゃうとしても、続き
も手に入れて、娘の成長と共に。モモちゃんの成長を見守っ
ていきたいなあと思っています。