私の一番好きな絵本と言えば、まず「サリーのこけももつみ」を挙げるのですが、
同じマックロスキーでも「すばらしいとき」はちょっとまだ早いかなと思っていたので、
読みたいと思いながらも読んでいませんでした。
今回、移動図書館の中で見つけたので、ようやく読んだのですが…すごいです!
あっと言う間に、本の中の世界に体を持って行かれます。
島に雲が落とす影、雨の境目、大きな雨粒、水のきらめき、夜の静寂。
人の口に上がる嵐の気配。
風を、音を、圧力を感じます。
嵐の場面では、それまでの静けさが一変。
絵本を読むときはよく口を出してくる娘ですが、非常に静かに聞いていました。
全身が耳にでもなっているかのように、感覚で感じ取ろうとしているのが
とても伝わってきます。
美しい言葉、美しい絵。伝えたい絵本です。
こういう絵本を読んでいる時、最高に幸せだと感じます。