あさのあつこさんの大ファンです♪
大人向け、子ども向け問わず、手当たり次第、読み漁ってます。
これは、青い鳥文庫の、テレパシー少女「蘭」事件ノートシリーズ6作目です。
「小学上級から」となっていて、漢字にはルビがふってあり、本好きの子なら、高学年でも読めると思います。
ただし、内容からすると、けっこう残酷シーンもあったり、中学生くらいからの方が理解できるかな?!
(NHK教育テレビでアニメも放映されてましたよね?!)
超能力を持った主人公「蘭」と「翠」が、BF「留衣」や兄「凛」とともに、不思議な事件に巻き込まれ、解決していくこのシリーズ。
そもそも、「人面瘡」って聞いたことあります?!
皮膚上にできる良性の腫瘍の一種で、人の顔に見えるから「人面瘡」って言うんですって。
座敷牢のような所に閉じ込められた、人面瘡のある少女が、蘭に助けを求め・・・???
今回はなんともせつないストーリーです!
人面瘡に限らないけど、きっと、こんな風に人目につかないように閉じ込められて、短い一生を終えた人は、現実にもたくさん存在したんだろうなと、胸が痛みます。
「人間の心は尊くもあり、醜くもある!でも、だからこそ、人間はおもしろい!」
シリーズを読み進めるうちに、あさのさんの描きたいテーマが見えてきて、大人でも充分楽しめます!
テレビ感覚で読み易いストーリーでありながら、友情や恋愛、人生の意味まで、深〜く考えさせらる物語です!
携帯小説ばかり読んでる、長女たち中学生世代に、ぜひ読んでほしいです。